宇宙歳時記「隕石のクレーター」
月にも地球にも隕石の落下に伴うクレーターを観測することができます。 地球に隕石が衝突した際にクレーターができますが、地球には空気と水 があるため、やがてクレーターの跡も侵食により目立たなくなってしま います。 月の表面を観測するとクレーターだらけですので、地球にもかつて月に クレーターができたのと同様の数の隕石が降り注いだものと思われます。 20世紀にも木星にシューメーカー・レビー彗星が衝突しました。 この報道写真を目にした方も多いと思います。 私たちが生きている間に惑星と彗星の衝突を観測することができるなん て、すごいことだと思います。 けれども、裏を返すと結構な頻度で天体衝突は起きているということに もなります。 シューメーカー・レビー彗星が木星に激突することが分かったとき、 木星があまりにも大きいため特段何も起こらないのではないか、という 意見も散見されました。 また衝突が地球から見た木星の裏側で起こることもあって、めぼしい 観測ができないのではないか、との予測もありました。 けれどもシューメーカー・レビー彗星が衝突したときの火炎は地球から も観測することができました。 またしばらくの間、衝突により木星にぽっかり開いた黒点を観測するこ とができました。 想像を超えた衝突だったことが分かります。 ちなみに太陽系では木星の様な巨大惑星が地球の軌道の外側にいてくれ るおかげで、彗星等の天体が地球に衝突するのを防いでくれるといいま す。 もし木星が存在しなかったとしたら、地球に生じる天体衝突の回数は、 数千万年に一度から、1000倍以上増えるという学者もいます。 かつて反映した恐竜が絶滅したのは地球に対する隕石の衝突によるもの とする説が有力です。 この様な天体衝突が今より1000倍も多く起こると人類の現在の繁栄 は無かったに違いありません。 木星は地球の盾となって、地球に隕石や彗星が衝突するのを防いでくれ ているのです。 太陽から絶妙の位置にある地球は、他の惑星の助けも借りて現在の繁栄 を謳歌しているのだともいえます。
宇宙に浮かぶ地球は奇跡の星です。水が液体として存在することができ、年間の気温変動が信じられないほど小さい。そんな惑星は広い宇宙の中でもそれほど多くはありません。
もし地球が一年中厚い雲に覆われた惑星であったなら、地球の外に地球以外の世界があることを人類は発見することができたでしょうか。
もちろん人類は時間は掛かったかも知れませんが、現在と同様の宇宙に関する知識を手に入れたことと思います。
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