宇宙歳時記「月探査衛星「かぐや」」
日本が初めて打ち上げに成功した月探査衛星「かぐや」が月の周回軌道に乗る ことに成功しました。 かぐやにはハイビジョンカメラをはじめ、多くの観測機器が搭載されていて、 これからの観測結果が楽しみです。 ところで月は地球に同じ面をずっと向けています。 なぜ同じ面を地球に向けているのでしょうか。 地球の周りを公転する月は、公転周期(地球の周りを一周回るときの時間)と、 自転周期(月の中心軸の周りをくるりと一回転するときの時間)とが全く同じ になっています。 公転周期と自転周期は必ずしも一致している必要はなく、別々でもよいわけで す。なぜぴったり一致しているのでしょうね? 私は月と地球とが一体として形成されたから、と考えています。 月と地球とが目に見えない棒でつながっているのと同じというわけです。 もう少し有力な説は次の通りです。 原始の地球に巨大惑星が衝突してこなごなに砕け散りました。 その破片は地球の周りをぐるぐる回りながらどろどろになって一体化したと 考えられています。 いったんどろどろに溶けなければ、岩石の集合体の様に月は観測されるはず ですが、その様な事実は観測することはできません。 どろどろに溶けた成分が集まって月が形成される一方、月内部の重い成分が 地球の引力に引っ張られて地球側に集まった、というのです。 ちょうど月自体が起き上がりこぶしの達磨さんの様になっていて、地球に同じ 面を向けているというわけです。 「それって、ほんと?」というわけで、現在かぐやがその証拠を観測しています。 かぐやは月の周りをぐるぐる回りながら月との距離をレーザーを使って精密に 測定しています。 もし地球に面した側に重い成分が集まっているなら、その部分を通過するときは 重力により強く引っ張られ、それ以外の部分を通過するときは重力が弱くなる はずですからかぐやの軌道が蛇行するはずです。 この蛇行の程度を精密に測定することによりこの仮説が正しいかどうかの検証が 現在行われています。
宇宙に浮かぶ地球は奇跡の星です。水が液体として存在することができ、年間の気温変動が信じられないほど小さい。そんな惑星は広い宇宙の中でもそれほど多くはありません。
もし地球が一年中厚い雲に覆われた惑星であったなら、地球の外に地球以外の世界があることを人類は発見することができたでしょうか。
もちろん人類は時間は掛かったかも知れませんが、現在と同様の宇宙に関する知識を手に入れたことと思います。
その原動力は宇宙のことを知りたい、という好奇心です。
宇宙はどうなっているのか、宇宙の果てに何があるのか知りたいと思いませんか。
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